ベトナムの伝統工芸

ベトナムの文化には、熟練の職人が作り出す伝統工芸が多く存在しています。 そのような伝統工芸を継承、促進するため、多くのベトナム企業が協力しています。伝統工芸は木彫り、漆器、宝飾品から織物、かご細工、金属細工など、非常に多様です。

毎年、多くの人々がベトナムを訪れ、ベトナムの隠れた文化を体験することができます。今日のベトナムには、あらゆる種類の伝統工芸が存在していますが、ここに至るまでは非常に多くの年月がかかりました。長年にわたるベトナム戦争の影響で、多くの伝統工芸とそれを作り出すスキルが消失されました。終戦後、ベトナムの伝統工芸は再び発展し始めており、職人を中心として、もう一度美しい文化を復活させようと奮闘しています。

実際、伝統工芸のほとんどは、ベトナムの文化と歴史に深く関連しているため、多くの地名はそこで作られていた伝統工芸に由来しています。ハノイのような通りの名前も同様で、特定の職業や生産手順、材料などが由来となって名付けられたとされています

 

Craft Link

1996年に8人の若いベトナム人によって始められたCraft Linkは、ベトナムの貧しい人々や恵まれない人々が収入を得られるよう、伝統工芸の生産と販売を支援するために設立されました。ベトナム経済は年々発展を続けていますが、その影響は主にホーチミンやハノイなどの都市部で感じられるものです。この問題に対処するため、Craft Linkは、職人の育成や新商品の開発、生産ラインの確保など、各地の伝統工芸を活発化させるために支援を進めていきました。さらに、彼らの調査によると、ベトナムには伝統工芸を扱う既存のメーカーが多く存在しますが、そのほとんどが、変化する市場経済の中で新しい市場を見つけることを困難としています。Craft Linkは、実際に既存のメーカーが自らの市場を開拓する手助けをします。その他では、 Craft Linkが職人に対して、商品開発やマーケティング、経理、品質管理、価格設定などのビジネススキルを研修することによって、職人は市場の変化に対してより柔軟になり、それに応じてデザインを適応させたり、効率の良いマーケティングができるようになります。

 

UMA

ベトナムに拠点を置き、製品デザインや商品開発を行なうプロジェクトとして開始されたUMAは、ベトナムの伝統工芸と北欧スカンジナビアのデザインを融合させた、お洒落でモダンな商品を作り出すことを目的としていました。 2011年、UMAは、ベトナムの伝統工芸プロジェクトで、スウェーデンのデザイナーであるMattias Rask氏Tor Palm氏が手掛けるメーカーGlimptをサポートしました。海藻のロールと紙の糸を材料とする小さなボウルの作り方を観察して、デザイナーは家具の作り方に応用しました。ホーチミンの織物職人と協力して、Superheroesと呼ばれる椅子のシリーズを生産しました。乾燥した海藻のロールを内側の金属フレームの周りに巻き付けて、円形に形成された椅子を作ります。このプロジェクトは、ベトナムの技術とスカンジナビアのデザインを組み合わせるというUMAの目的に合ったものとなりました。 

 

Au Lac Designs

フェアトレード団体であるAu Lac Designsは、ベトナムの伝統工芸を扱う中小企業を発展させ、農村に住む貧困層の持続可能な開発の促進を支援しています。ビジネススキルの育成とフェアトレードの原則を教育の核とすることで、国際市場への輸出のノウハウだけでなく、商品設計、品質管理、生産管理の重要性について職人の理解を高めていきました。これにより、中小企業は高品質の製品を生産することが可能となり、ベトナムにおける伝統工芸の中でも最高の製品を展示できるようになりました。 Au Lac Designsは、ハノイから約15 kmの範囲に多数点在する農村で伝統工芸を扱っています。 これらの農村は織物や木彫り、家具、陶器、漆器などの幅広い製品を生産しています。

 

Reaching Out

ホイアンと呼ばれる小さな文化都市(1990年代からユネスコの世界遺産に登録)の中心に位置するReaching Outは、2000年に設立されたソーシャルビジネスです。フェアトレード企業であるReaching Outは、お店の裏にあるワークショップで作られた美しい作品の数々を展示しています。Reaching Outは、政府の資金が不十分で非効率的な国に住む職人たちに、雇用を創出することで、切望されていた格差を埋めました。Reaching Outを通して、雇用者は熟練された多くの技術を習得するだけでなく、さらに重要とされる公正な賃金と各種サポートを受けることができます。さらにこの組織は、自分たちの利益の一部を、様々な能力を持つベトナム人のコミュニティへ資金援助をするために使っています。 2013年、Reaching Outはホイアンの旧市街中心部に、ベトナムの伝統的な様式で装飾された喫茶店を開店させました。この喫茶店のスタッフは全員が聴覚に障害を持っているため、店内は静かな空間となっています。トレイや食器、カトラリーのすべては、自社のワークショップで生産されています。 

 

Duc Phong

19933月に設立されたDuc Phongは、竹製品の製造および輸出を行なう企業としてスタートしました。ビジネスとしての主な専門分野は、竹製品の生産と加工、および輸出用の竹製品を生産する従業員の職業訓練です。1989年から1992年までの東ヨーロッパ市場の崩壊は、竹細工の伝統に大きな影響を与え、竹細工職人だった人々の多くは、この職業を辞めてしまいました。そのような背景もあり、竹を扱う職人の数が少なくなっていることからDuc Phongは竹細工の会社を設立しました。彼らの努力の結果、同社は現在、世界34か国に製品を輸出しており、洗練された職人芸に対する評判は着実に高まっています。彼らは何千人もの従業員に何百ものトレーニングコースを提供しており、現在では、州内で31村もの竹を扱う工芸村が存在します。Duc Phongの長期的な目標は、倫理的に生産された製品を扱うベトナム最大の竹細工企業になり、ゲアン省の山岳地帯に住む民族の生活と安定に貢献することです。

 

SOURCE: Promoting Artisanal Vietnamese Craftsmanship

 

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